
1961年公開の西部劇映画、「野郎どもこの世界は俺たちのものだ!」は、荒々しい魅力に溢れた傑作です。 この作品で描かれるのは、復讐と友情という普遍的なテーマでありながら、当時の社会風潮を反映した男たちの生き様、そして過酷な自然環境の中で繰り広げられるドラマです。
映画「野郎ども この世界は俺たちのものだ!」のあらすじと登場人物
舞台はアメリカ南北戦争終結後の荒れ果てた西部。 元兵士であり、復讐心に燃えるジョニー(演:スティーブ・マックイーン)は、仲間と共に麻薬王を倒し、奪われた金を取り戻す計画を練ります。 彼らに合流したのは、かつての戦友であるジェイク(演:ブルース・ダーン)。 ジョニーとジェイクは互いに信頼し合う間柄ですが、ジョニーの冷酷な性格とジェイクの人情味あふれる性格は対照的です。
物語は、ジョニーとジェイクが麻薬王の組織に挑む過程で、様々な人物との出会いと別れを経験する中で展開していきます。 仲間の裏切り、敵との激しい銃撃戦、そして愛する女性との悲恋など、波乱万丈なストーリーが観客を魅了します。
「野郎ども この世界は俺たちのものだ!」の魅力
この映画の魅力は、何と言ってもスティーブ・マックイーンの圧倒的な存在感でしょう。 冷酷さとカリスマ性を併せ持つ彼の演技は、まさにスクリーンに燃え上がる炎のようであり、多くの観客を虜にしてきました。 また、ブルース・ダーンの温厚で誠実なキャラクターも、物語に深みを与えています。
さらに、「野郎ども この世界は俺たちのものだ!」は、当時のアメリカ社会の闇の部分も鋭く描いています。 戦後の混乱期における人々の不安や欲望、そして暴力や犯罪の蔓延といった問題を提起し、観客に深い思考を促す作品です。
映画の舞台裏
監督を務めたのは、「荒野の七人」でも知られるジョン・スタージェス。 彼は、西部劇の定番である広大な自然風景を効果的に使い、迫力のある映像美を作り出しました。 また、登場人物たちの心理描写にもこだわり、複雑な人間関係を丁寧に描き出しています。
「野郎ども この世界は俺たちのものだ!」は公開当時、興行収入も高く、高い評価を得ました。 そして現在でも、映画史に残る傑作として広く愛され続けています。
まとめ
「野郎ども この世界は俺たちのものだ!」は、復讐と友情を軸に、男たちの生き様を描いた西部劇の名作です。 スティーブ・マックイーンの圧倒的な存在感と、ジョン・スタージェスの巧みな演出が織りなす物語は、多くの観客を魅了し続けています。
登場人物一覧
役名 | 俳優名 |
---|---|
ジョニー | スティーブ・マックイーン |
ジェイク | ブルース・ダーン |
マーサ | メアリ・アシュトン |
ギャット | ジェームズ・コバーン |
コールドウェル | ポール・ニューマン |
映画の受賞歴
- アカデミー賞 6部門ノミネート